歴史と文化の香るまち

高知県東部に位置する安芸市は、
南に雄大な太平洋、市内を安芸川、伊尾木川の2つの川が流れ、
北には山々が連なり、海・川・山・里・町が揃っています。
温暖な気候、長い日照時間という恵まれた環境、
豊かな自然や食文化が相まって様々な文化が沸き起こり、
その積み重ねが歴史となって、幾多の偉人を輩出しています。

歴史

三菱の礎を築いた明治時代屈指の経済人 岩崎彌太郎
三菱の礎を築いた明治時代屈指の経済人 岩崎彌太郎

土佐藩士から東洋の海上王になる

幕末の激動の中を駆け抜け、土佐藩士から実業家に転身し、三菱を創業した岩崎彌太郎は、1835(天保5)年、井ノロ村(安芸市)で生まれました。子どもの頃から明敏な頭脳の持ち主で、12歳で13代藩主・山内豊熈(やまうち とよてる)公に漢詩を献じて褒美をもらう程でした。

岩崎彌太郎生家

安芸市の郊外、井ノ口一ノ宮に彌太郎生家が今も残っています。主屋や蔵など7点は、国の登録有形文化財に登録されています。

岩崎彌太郎を知る

NHK大河ドラマ「龍馬伝」が放送されていた頃に、広報あき2009(平成21)年4月号~2010(平成22)年1月号に連載されていた記事「岩崎彌太郎を知る」をまとめました。

安芸観光情報センター 彌太郎こころざし社中

安芸観光情報センターは三菱創業150周年に合わせて、2020(令和2)年にリニューアルオープンしました。

全長約13mのVRシアターでは岩崎彌太郎の生涯を、タッチパネルではゆかりの地や偉人などを知ることができます。

山内家とゆかりの深い土佐藩家老 五藤家安芸屋敷

五藤家は、積極的な新田開発や山林支配、内原野焼などの産業育成を図りました。また、土居廓中の町並みを整え、維持してきました。明治時代に再建された屋敷が残されています。

五藤家家臣の屋敷群 土居廓中武家屋敷

安芸市土居地区には、藩政時代の佇まいを今に残す武家屋敷の町並みがあります。国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。

鎌倉時代に築城された 安芸城跡

安芸親氏によって築かれたといわれる安芸城。安芸城跡は、1969(昭和44)年、安芸市の保護有形文化財に指定されました。

戦国時代末期まで治めてきた 安藝 國虎

安藝國虎は、四国統一を進める長宗我部元親とすさまじい合戦を繰り広げました。自害した浄貞寺の境内には、安藝國虎の墓が建てられています。

文化

独学でつくりあげた純和製の時計 野良時計
独学でつくりあげた純和製の時計 野良時計

野良時計は、1887(明治20)年頃、土地の地主だった畠中源馬氏が、父親からプレゼントされた米国製八角形の掛時計を何度も分解しては組み立てて時計の構造を学び、歯車から分銅まで手づくりでつくりあげた時計台です。1996(平成8)年、高知県で最初に国の登録有形文化財に登録されています。

日本を代表する作曲家 弘田 龍太郎

1892(明治25)年、土居村(安芸市)生まれ。日本の作曲家の第一人者で、すぐれた才能をもち、大正から昭和にかけての作品は、多くの人々に歌い継がれています。

安芸市内の10カ所に龍太郎が作曲した童謡の曲碑が建てられています。

「叱られて」の曲碑

明治を代表するジャーナリスト 黒岩 涙香
明治を代表するジャーナリスト 黒岩 涙香

1862(文久2)年、川北村(安芸市)生まれ。新聞記者をしながら、翻訳小説を発表し、名声を高めました。1892(明治25)年に新聞「萬朝報」を創刊。

五藤家や安芸市の偉人たちを紹介 安芸市立歴史民俗資料館

五藤家に伝わる美術工芸品や古文書など貴重なものが数多く収蔵・展示されています。また岩崎彌太郎、弘田龍太郎、黒岩涙香などのゆかりの品等もあります。

東洋的な精神性と現代感覚を融合した「象書(しょうしょ)」を創始。 手島 右卿
東洋的な精神性と現代感覚を融合した「象書(しょうしょ)」を創始。 手島 右卿

1901(明治34)年、安芸町(安芸市)生まれ。ブリュッセル万国博で最高殊勲金星を受賞し、書道芸術の国際的評価を高めるきっかけをつくった。安芸市名誉市民。

書の殿堂と呼ばれる公立美術館 安芸市立書道美術館

全国初の書道専門の公立美術館であり、書道に関する資料や書籍も充実していることから“書の殿堂”として全国から注目を集めています。

自然

牧野富太郎博士も訪れた神秘の洞窟 伊尾木洞

伊尾木洞は海に堆積された約300万年前の地層が隆起し、波によって削られてできた海食洞で、様々な化石をみることができます。

洞窟を抜けた先は、40種類以上のシダ植物が生息し、幻想的な緑の世界が広がっています。これらシダ群は、国の天然記念物に指定されています。

春はツツジが咲き誇る花の公園 内原野公園

「弁天池(べんてんいけ)」は、農林水産省から、ため池百選に選定されています。

「延寿亭(えんじゅてい)」は、藩政時代に殿様の休憩用に使われていました。

体験

二百余年の歴史と文化 内原野焼

土佐藩家老五藤家が藩から許可を得て焼き始めたのが内原野焼の始まりといわれています。

陶芸やガラス細工を体験 内原野陶芸館

陶芸やガラス細工づくりが気軽に体験できます。

安芸市観光ガイドブック
安芸たび

安芸市周辺MAPや安芸のグルメ、お土産・特産品、直販所、観光ガイド案内や、お祭り・イベントなども紹介しています。

高知イーブックス

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